「麻椿…。」 ぎゅうっと力強く私を抱きしめてくる先生の手。 きっとこの手の感触は忘れないだろう。 そう思わせてくれるほど、その手が心地いい。 「せんせ…先生…。」 もっと抱きしめて。 先生の感触を、温もりを私の身体に刻み込んで。 「どした?」 離れても忘れないように…。 「もっと…もっと強く抱きしめて…。」