「……好き。」
「え?」
「先生の事が…好き…。」
押しつぶれるかのような小さな声で、そっと先生への想いを囁く。
「お嬢様…。」
すると、先生はゆっくりと身体を離した。
今は…顔見れない…。
泣きそうだし、恥ずかしくて顔が赤いだろうから。
「私を見て下さい、お嬢様…。」
「っっ…それ、は…。」
勘弁してもらえると有り難いんだけどな。
「顔が見たいんです…お願いします…。」
先生の声、さっきまでと違う。
あんなに弱々しかったのに…。
今は、優しくてちょっと甘く聞こえる声。
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