「私の事はもういいですから…早く休んでください。」



「え…。」



「用ってクビの件ですよね?

だったらもう話す事はないですから…だから…」


淡々と話していた田中の言葉がつまる。



まるで、その後は自分でくみ取れと言わんばかりに。



部屋を出て行くように誘導しているように聞こえてならない。



田中は持っていたアップルティーをもう一度飲むと、ソファーにあった毛布を顔まで被ってみせた。



もう…俺の顔も見たくないと言うのだろうか…。


それとも、何か他に理由があるんじゃ…。