「失礼します…って、あれ?」



自分が想像していたものとは全く違う部屋の様子に少し戸惑う。



…てっきり、空気の重い話し合いでもやるのかと…。




「お嬢様?」



全く返答がないのはなぜだ?



…どうなってる?



自分が想像したものとははるかに違うこの部屋は、明かりもついていない真っ暗なものだった。



田中がどこにいるかさえ解ったもんじゃない。



「……これか?」



パチッ



暗闇の中、手探りで探し当て電気をつけると、見えなかったものが全て鮮明に見えてくる。





「…おじょう…さ、ま?」