上田のその言葉は、私の心をどんどん軽くさせていく。 私ばかりがよわいんじゃない、人間誰しも弱さを持っているんだ。 そう思って弱さに言い訳をつけるのは良くない事だけど、今の私には救いの言葉だった。 ――ポタ…ポタッ 「…お嬢様?」 上田のばか…。 そんな風に優しくされたら、泣かないわけにはいかないじゃんか。 「ふふふっ、それでいいんですよ。」 「うっ…ひっく、うわぁぁ…」 かけられた毛布が濡れていく。 手も、顔も、ソファまでもが少しベタベタだ…。