コンコンッ



「!!!?」



もたれていた扉から響いてくるノックの音に、思わず身体が反応してしまう。



いったい誰だろうか。



もしかして…先生?


確かに、いきなりクビと言われても納得できないだろう。



…でも、今は冷静に対応できる自信は無いに等しい。



「お嬢様、少しよろしいですか?」



「!!!…上田??」



「はい、そうでございます。開けていただけますか?」



「ちょ、ちょっと待って。今開けるから。」




頬につたっている涙を全て拭い、鍵と扉を開けた。