閉じた瞼の裏には真っ暗な世界が広がり続けて、何も見えない。
瞼を開けてしまえば光が見える事なんて解りきってるのに、今はそれすらダルくて仕方がない。
開けてしまえば現実に戻れるというのに……。
自分はどれほど眠っていたのだろうか。
どこで眠っているのどろうか。
そして、今は何時なのだろうか。
何も解らない状況で、俺は現実と夢の間をさまよい続けている。
「やっぱり、雄輝には無理なのかもしれんな…。」
「そうですね、教師の仕事も忙しいですし…。」
すると、誰かの声が俺の耳に入ってくる。
この声は…親父と、じいちゃん…か?
でも何でじいちゃんが…?