試合が終わると肩にタオルをかけたまま
こっちに走ってくる敦
「俺、シュウよりモテてるかもなっ!」
馬鹿みたいに笑う敦に
呆れて、俺は苦笑いした
たぶんルックスとこの運動神経だけなら
俺より断然人気あるだろうな…
たださぁ…
「お前、あんまり喋んな」
「え!なんで?」
こいつは口が達者で周りから誤解されやすい
それに気付かないからこいつはどうしようもない…
「俺から話すことを取ったら何が残るわけ?」
眉を下げて言う敦に
俺はまた、ため息混じりに口を開いた
「だからさ、、」
すると、その瞬間…
後ろからちいさな悲鳴が聞こえた