「……シュウ」
刺さるような鋭い視線に目がそらせない
「またあなたですか…」
眉を寄せる川原くん
隣で由梨花がシュウと川原くんを交互に見ている
「邪魔しないでください」
「……うるせぇ」
低い声を出すシュウは
いつもよりも増して威圧感がある
シュウの顔が見れない…
私は、ぱっと目線を下げると
手をぐっと引っ張られた
「リサ、ちょっと来いよ」
リサ……
久しぶりに名前を呼ばれて心臓が跳ねる
「っ……」
無理やり腕を取られて
私たちは教室を後にした
遠くで川原くんの声がしたけど
すぐに聞こえなくなった