「デートのお誘いっ!!」

きゃーっと叫ぶ由梨花に、顔が赤くなってしまう


で、デートって……


「先輩!お願いします!」

「リサ、行ってきなよ!」

積極的な川原くんに、
私はただ俯いてばかりでどうしたらいいか分からなかった

「ちょっと付き合うだけでいいですから!」

手を合わせてお願いする川原くんに
私は眉を下げた

「そうだよ、行きなよ!」

「でも……」


答えに渋っていると、
川原くんの後ろに見覚えのある黒髪が見えた





「ふーん、デートねぇ…」


川原くんを見下ろして薄く笑うのは

シュウだ……