缶に視線を落としていると
近くを人が通っていくのが分かった

シュウは私から見ても本当にかっこいいと思う

私服はいつも見てるけど、
こうやってふたりで外に出かけることなんてないから

妙にドキドキしてしまう


すれ違う女の子がこっちをちらりと見ていく
シュウのことを見てるんだ…

私も缶から視線を外してシュウの横顔を見つめると
不意にシュウと目が合った

「なに?」

「えと…なにもないよ」


私はまたシュウから顔をそらした
真っ赤になってる顔を見られたくなかったから…