しばらくすると目的地である遊園地に着いた
休日だからか、見渡す限り人ばかり
それでも少しだけ早い足取りのシュウに
私は後ろからついて行く
でも…
「あ………っ」
急いで歩いていたら人にぶつかってしまった
相手の人は何も言わずに行ってしまい、私は軽くこけてしまう
恥ずかしい…
両手を地面についたまま立ち上がろうとすると
軽く腕に手がまわっていて、シュウが私を支えてくれていた
「何してんの…」
「えっと、ぶつかっちゃって…」
ぶつぶつと小さな声で呟くと
ひとつ、息を吐くシュウ
すると軽く手を握られた
驚いてシュウの横顔を見つめると
きゅっと力を入れて
また歩きだした