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〜都内某パチンコ店〜
「パッチンコ〜♪
チンチソコ〜♪」
…放送コードギリギリの歌を歌いながら、趣味のパチンコを楽しんでいるのは、『A』の凄腕スイーパー、大塚亮。
仕事を早々に済ませた亮は、依頼主から頂いた(せしめた)チップで、他の所員には秘密で、パチンコをすることにしたのだ。
彼の座る台の横に積み上げられた、2mはあろうかというドル箱の柱、計4本。
「パッチンコ〜♪
チンチソコ〜♪
オイラのチソコも絶好調〜♪」
楽しい時に、自作の歌を歌う癖がこの男にはあるのだが…たいていが、聞くに堪えないものばかりだった。
まぁ、珍しく玉を出しているようなので、多少浮かれるのは大目に見てあげて欲しい。
だが、今日というこの日は、亮は大当り等しない方がよかったかもしれない。
ヒュ〜〜………
ドガァァン!!!!
という衝突音とともに、大地が揺れる。
「おお!?
な、なんじゃあ!?」
その震動で、積み上げられたドル箱の柱計4本が、主人に向かって倒れ込んで来た!
「、、、っ!」
調子に乗って高く積み上げ過ぎたのが災いした、獣の俊敏さを誇る亮であったが、唐突に四方から迫るドル箱アタックを躱すことはできず…
「〜〜〜!」
哀れ、大量の玉達の下敷きとなるに相成った…。