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「今回の依頼は、人質にされた要人の救出です
本日2015時に、〇×ビルに押し入って来た賊9名に、同ビル8階にて会議中だった議員13名が人質にされています」

依頼内容を、所長である響子に伝える貫。

「立て篭もっている犯人からの要求は以前ありませんが、9名全員が銃火器で武装しており、非常に危険といえます」

「ん…あ、あぁ」

「って…所長!
今あんまり聞いてなかったでしょ!?」

「聞いてた聞いてた」

「…ホントですか?」

「ホントホント…
証拠にホラ」

バララララララララ

と、音を立て近付いて来るヘリコプター。

操縦するのはタキシード姿の紳士。

中には、既にスタンバイ済みの男と女。

「準備万端だろ?」

ニッと、歯を見せた後、響子はヘリに飛び乗る。

「ホラ、お前も来いよ、堀田!」

ヘリから差し出されている響子の手をしっかり掴み、貫はヘリに乗り込んだ。

二人の姿を、白い少女が下から見上げている。

貫が乗り込んだことを確認し、ヘリが上空に飛び上がる。

そうして、街の全貌をヘリから見下ろし…

「どんな事件かは知らんが…
『A』にこなせぬ依頼はない!」

響子は、自信たっぷりにそう言い放った。

バララララララララ

THE FIRST ACT END

TO BE NEXT ACT