「最近、退屈していたところでな…
ちょ〜うど、オモロ楽しいことを探していたんだ」

「でも…危険ですよ?」

「遊びってのは危ないから面白いって、どっかの酔っ払いが言ってたぞ
何、私には優秀な護衛が二人もいるからな…大丈夫さ」

「お嬢様が行かれる所、どこまでもお供します」

「私も、タカさんと一緒!」

「皆さん」

「君達はどうする?」

「俺達は………」

少女を見つめる亮、他の二人は会ったばかりだが、匠と美柑は、昔一緒に戦った間柄で、二人のことは気に入っている。

心情的には一緒に仕事がしたいのだが、そうなると、少女を荒事に巻き込むことになる。

「リョー…私、お手伝いしたい…です」

「ヒメ!?」

「黛一輝がしたこと…
特に、私と同じ境遇の人達を、放っておけない…」

「ヒメ…
ヘヘッ、偉いぞ、ヒメ」

クシャリと頭を撫でる亮。

「俺達も手伝うぞ」

ニヤリ、と笑い、亮はそう告げた。

「よし、決まりだな」

「皆さん…ありがとうございます」

「よし、今日から私達は掃除人、“スイーパー”だ」

「“スイーパー”?」