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初の防衛戦を終えて、一ヶ月の時が過ぎていた。
その間、幾度となく襲い来る大国の軍を、独立軍第2前線基地は、その全てを撃退してのけた。
鹵獲した戦車を使用し軍事を増強した独立軍第2前線基地は、大国にとって目の上のたんこぶとなっていた。
長きに渡る戦いの日々の中、誰よりも活躍していたのは、男と少年と少女の三人。
初めは、その傭兵らしからぬ容姿で軽視されていた三人であったが、三人の実力と戦果に、次第に周囲は変わっていき…男が、かつて“黒鉄の鷹”の名で呼ばれた伝説の傭兵であることがわかり、周囲の対応は完全に逆転した。
黒鉄の鷹…風のようにありとあらゆる戦場に現れた、伝説の操舵手。
捕虜となった将軍を、単身原付きバイクで敵基地に突入し救出。
小型プロペラ機で、最新の戦闘機とドッグファイトし勝利等と、逸話は数多い。
そんな黒鉄の鷹だが、ある日を境に戦場からパタリと姿を消し、その理由を知る者は誰もいなかった。
そんな、姿を消していた伝説の傭兵が自軍にいるという事実が、独立軍の士気を上げていた。