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「ソンクソン大佐!
未だ斥候隊からの連絡がありません!」
「…うぅ〜む」
大国の前線部隊、その本隊の司令部が慌ただしい。
今まで一度も潜入任務に失敗したことがない、精鋭の斥候達から連絡が来ない。
仮になんらかのアクシデントが起こったにしても、必ず連絡が来る筈である。
そう、何の連絡も来ないこと=部隊の全滅の報せなのだ。
斥候達は、今までの常勝というプライドにこだわり、司令部への連絡を怠っていた。
「むぅ、あの精鋭部隊が、全滅したというのか…」
恰幅のよい中年男性のソンクソン大佐が、自慢の口髭を触りながら唸る。
「大佐、いかが致しましょう?」
「………
確かに、今までの基地とは違うようだ、一筋縄ではいかんだろう…
だが、我々の軍は最新最強!!
こんなところで退くわけにはいかん!
………
本隊、全軍前進!!
物量で押し切れぃ!」
「サー!イエッサー!」