「あぁ、そうだぜガキ共
なんだってこんなガキ共がここにいる?
ガキは大人しく家に帰って、ママンのオッパイでも飲んでな」
「アッハハハ」と笑う傭兵達。
「…へっ、歳食ってりゃいいってもんじゃねぇぞ…
オッサン達よぅ」
「………チッ、生意気なガキだぜ
しかも…何故銃を持ってない?
意気がるのもいい加減にしろよ!」
「意気がってんのはどっちだよ」
「なにぃ!?」
「………銃?
へっ、そんなもんより、俺の拳は100倍危険だぜ…」
「このガキッ!
調子に乗りやがって!」
「へへっ、来いよ
身体で試してみな、この、俺の拳をよぉ」
「待ちなさい!」
「あ゛っ!?」
「おっ?」
「…全く…会って早々仲間割れだなんて、何を考えてるんですか、貴方方は…」
二人の間に止めに入った男の恰好は、明らかにこの場所に相応しくないものだった。
何故なら…全身黒のタキシードに、白の手袋を装着…と、どこそこの豪邸の執事の服装のソレであったからだ。
長身痩躯、爽やかな髪型と爽やかな白い顔、薫り立つ程に上品な男であった…。