『Ａ』

　
………

フンフン…ニャんだか、いいニオイがするニャ…。

コレは…パンのニオイかニャ？

あぅ〜、ますますおニャかすいてきたニャ…。

カランコロン

｢オォー〜ッホホホホ！
ありがとうございました！！｣

｢アァー〜ッハハハハ！
良い挨拶ですよ！
淳美さん！｣

｢アラ、ありがとうございますわ、店長｣

｢もう仕事には慣れたみたいですね｣

｢ええ、おかげ様で
店長には感謝してますわ
“何故か”バイトの面接に落ちまくっていた私を拾って下さったのですから…
必ずや恩を返しますわ！
ここのパンとジャムの味はマァ〜ベラス！
きっと！
日本一のパンチェーンにしてみせますわ！
見てなさい、美那海響子…
いつか必ず、貴女から会社を取り戻してみせますわ！
オォー〜ッホホホホ！！｣

｢そんなにお店大きくしないでいいんだけど…
ま、いいか
アァー〜ッハハハハ！｣

………

｢アァー〜ッハハハハ！｣
｢オォー〜ッホホホホ！｣

………

…うるさいニャあ……。