ヘリコプターから放たれた二つの弾丸は、窓ガラスに二つ穴を空け、二人の犯人がそれぞれ持っていた銃、合わせて二丁を犯人の手から弾き飛ばした。
「絶妙〜いい仕事するぜ」
待ってました!とばかりに、男は放たれた矢のように疾駆する。
「わりーな、俺にゃ仲間がいるんだ」
痛みに一瞬下を向いて、顔を見上げた犯人の視界に入ったのは、そう言いながらニヤリと笑う、ランニングシャツ男の顔のドUPだった。
例え一瞬であろうとも、自分から目を離すなんていうデカイ隙を、男が見逃すはずはなく、男は一瞬で犯人に接近し。
そして、また一瞬で一撃のもとに二人倒してしまった。