「あー。可愛い。」 頭をなでる手をやめて、小さな陽菜を抱きしめる。 俺のシャツをギュっと握り、震えてる陽菜。 時折、「うぅ」って、泣き声が聞こえる。 「俺……陽菜忘れること、出来んのかな。」 ……多分、無理。 世界で一番大好きだし。 んなら、これ以上、好きな人なんて現れないし。