とりあえず、先生に見つからない家庭科準備室に逃げ込んだ私。

とっさにさっきの出来事を頭の中で思い返してみる。


“好きな人がいるので!”



そんなの嘘。

私、今恋愛はお休み中。

恋愛しても良いことなんてないし、好みの異性もいない。


勉強、部活で忙しいし。


なぁ~んて。


本当は、暇を持て余してる。

勉強だってしないし、部活だって遊び場みたいなもの。


正直言って、つまらない生活を送っていた。

そんな中彼氏でもほしいな~なんて思ってたとこ。


そんなときに突然の告白。


出会いは最悪。

なのになんで、告白されたときすぐに断らなかったんだろう。


このときはまだこの後自分の気持ちに変化があるなんて考えてもみなくて。


少し、佐藤優太って人の存在が気になってるくらいだと思い込んでた。