7月12日。
太陽が照りつけるこの日。
「いやーまじ暑い!この学校クーラーないの?」
「ないっしょ(笑)我慢しかないなー」
私、水島咲希は図書室にいた。
「咲希~喉渇かない?」
「あぁー乾いたかも」
「あたし何か買ってくる♪待ってて~」
そう言って暑そうに汗を拭いた悠は、走って行ってしまった。
「ふぅ~・・・」
もうため息しか出ない。本当に暑すぎる。
水島咲希。高校1年生。身長152㎝。体重は41k。所属は写真部。
性格は・・・元気キャラ?って感じ。逆にうるさすぎかも。
彼氏は9ヶ月間いないし、まだ経験もない。kiss止まり。
正直、彼氏作る気にもなれない。
高校からが本当の恋愛の・・・とか思ってたけどそんなの中学生のトキまで。
実際、高校に入ると、部活も勉強も忙しい。
中学のトキより上下関係厳しいし。
恋愛なんて・・・してる暇ない。
「咲希~!買ってきた。カルピスで良い?」
「もち☆さんきゅー」
そう言い悠からカルピスを受け取るとすぐにキャップを開け、喉を潤す。
隣からは悠がスポドリを喉に通す音がゴクゴクと聞こえる。
「まじなんでこんな暑いんだよ~!!!」
悠がどことなく叫んだそのトキだった。