八日目の朝Mは、簡単な朝食を食べてウォーキングから帰りコーヒーを飲みながらラジカセでラジオを聞いていた。 興味のないニュースばかりだ。 そもそもMに興味の有る事等はほとんどないのだが。 携帯が鳴る。 Mは、知らない番号だがすぐに出る。 「もしもし、Mですね。私はサユリです。 今日の二時に、駅前の喫茶店ドールの一番奥の席で待ってます。」 一方的に携帯は、切れた。 Mは気にせずコーヒーをゆっくり飲んだ。 「サユリね。」 そう呟いたが表情は何も変わらなかった。