「とか言いつつ、俺と海が心配だからついて来たんだろー?照れんなよイブ」
図星だったのだろうか、イブの動きがピタリと止まった。……かと思えば、顔を上げてニヤリと笑う。
「切り刻まれたいのか?No.8」
「いやいや、まだ俺死にたくねぇよ。うん、だからその鎌を下ろそうか、イブ……怖いって、冗談抜きで!!!」
完全に、図星だったんだな…
ほんとに分かりやすい。ツンデレってやつだよね、イブは。9割がツンツンだけど。
「俺は、お前の心配もこいつの心配もしてねぇ。暇だったから来ただけだ。次くだらねぇこと言ったらマジでバラバラにするからな」
ツンツンがヒドすぎる。バラバラってね、ダメだよね、そんな言葉使ったら。
「はい、もう二度と言いません。ゴメンナサイ。」
カタコト言葉で言ったハチを見ていると、思わず笑みがこぼれた。ダメだ、あたし気持ち悪。
周りに人がいなかったから良かったものの、いたらあたし変な人になってたよ。
冬休み中、ずっと家にいたから、2人と話せないなんてことなかったけと、学校が始まると話す機会も減ってしまう。
なんか、つまんない。
前までは、これが当たり前だったのだ。まだ1ヶ月も経ってないのに、1人の状況の方が、何だか違和感。