「読もうと思えば心ぐらい簡単に読める。」
あ、そう…。
「んなことどうでもいいんだよ。……問題はNo.1だ、No.8でも到底適わない。もちろん俺でも。」
イブはよく分からない。あたしを殺そうとしたくせに、今こうして色々教えてくれてる。何で?
「お前めんどくせぇな。んなことどうでもいいだろ。今はこれからのことだけ考えてろよ。危機感ねぇやつだな。」
なんかすっげぇ言われた。←
何よ、危機感ぐらいあるって。ちょっとこの状況に慣れちゃっただけだもん。
心の中でそう思うと、案の定、イブに睨まれた。もう何も考えません。だから睨まないで、怖いから。
「お前、いつから新学期だ。」
呆れたように睨むのをやめ、ため息をついて話し出した。新学期は2日後からだ。
「明後日からだよ。でも、何で?イブは関係ないじゃない。」
「No.8はどうせついて行くんだろ。だったら俺もついて行く。」
んーと、何故?
ハチも来るのにイブまで来るの?危ないとはいえ、死神2人と登校って……
「油断すんな。No.8が1人で勝てるような相手だけじゃねぇって言っただろ。」
再び睨まれた。
やっぱり怖い。
「そっかそっか…、イブはあたしたちの味方なんだね。良かったー…」