「心配すんな、俺はその辺の死神にやられるほどヤワじゃねぇよ。」
少し微笑んで、あたしの頭をポンポンと撫でた。……今キュンとしたぞ、ハチのくせにっ
「で、でも……っ、いくらハチでもたくさん死神が来たらやられちゃうんじゃないの…?」
いくらハチが強いとはいえ、イブみたいな強い死神がまだいるかもしれない。そんなのがたくさん来たら……
「あ、言っとくけど、成績1位のイブより強いやつだっているぞ。No.1、つまり死神界で頂点に立つやつだっている。No.1からNo.4までは成績順位に入れられないんだ。」
イブは成績1位だけど、力の差で言えば、実質5位ということになる。じゃあ、ハチは6位?
「だから、少なくとも4人は俺とイブの上にいるってこと。」
大丈夫なの、それ。
そんな死神たちに逆らってるってことでしょ。あたし1人が生きてることで、結構な大事になってるんじゃない。
「あ、また何か来た」
ハチはそう言って、壁をすり抜けて外へ出て行った。大きな鎌を持って。
「成績では俺が上だけど、実際に力があるのはあいつの方だ。力で考えれば、多分No.2よりも強い。」
どういうこと…?
ハチがいなくなった途端に、イブが喋り出した。No.2よりもハチの方が強い?そもそも、何でハチはNo.8なんだろ。
「番号は基本的に関係ない。No.6だって、No.7だっているけど、俺らよりも遥かに弱い。」
あれ、心読まれた?