「お前なんかのために、No.8が罰を受けることはない。」
確かに、ハチが罰を受けるなら、あたしは死んだほうがいいのかなって思うけど……
ハチがそれを望まない。
「よく考えろ、死神と人間なんて、上手くいくわけない。」
見透かされているのか、あたしがハチのこと好きだって。ハチの前では絶対に考えないようにしてたから、多分ハチは気づいてないだろうけど…
「分かってるよ、だからハチには気づかれないようにしてる。あなたに心配されなくても、平気だから。」
少し強気な口調で言えば、更に睨まれた。怖い………けど大丈夫、この人も、ハチの友達だし。
「生意気な女だな。」
フッと笑って鎌をあたしに向ける。心臓バクバクしてるよ。
「生まれつきよ。あなたも、随分冷たいじゃない。ハチとは大違い」
ピタリと、首に鎌が当てられる。殺されないと分かっているとはいえ、やっぱり怖い。
「死神が全員あんなんだと思うな。人の魂を狩ることが仕事なやつに、感情なんてもの邪魔なだけだ。」
冷めてるなぁ…
「だったら、どうしてハチを助けようとしてるの…? 感情がないのに、ハチを助けたいって思ってるの?」