「悪い悪い。あのさ、海。新学期始まったら俺も学校に行っていいかな?」
真っ黒な服着て、そんなにおっきい鎌持ってる男が、学校に来たら大騒ぎだ。
大騒ぎどころじゃなくて、きっと警察とか来ちゃうよね。
「大丈夫、海にしか見えないから」
そうだった。
「別にいいけど、何で?」
「No.5が、それだけ危ないやつってことなんだよね」
あぁ、ハチのいない学校でNo.5が出てきたら大変だもんね。
窓ガラス割れるどころじゃ、済まない問題だもんね。
「そっか、分かった。でも、学校にいる間はハチとは話さないからね」
周りから見たら1人でブツブツ喋ってるようなもんだし。
そんなところを見られた日には、もう普通の人間として扱ってもらえないだろう(笑)
あたしがそんなやつ見たら、きっと焦って発狂しちゃうなっ!
「………仕方ないから、そこは折れてやるよ。でも俺は一方的に喋るからな。」
寂しがり屋かっ!
「それと、リンゴは必需品な。学校にも予備を持って行くんだぞ。」
何故?