「ハチ…」

さっきのハチの言葉に反応したNo.5は、大きな鎌を振り上げると、ハチに向かって振り下ろす。


―――――キィィイン!!!


ものすごい音を立てて、ハチがそれを受け止めた。


「No.8、お前がそこまで堕ちるとはな…」

「俺は堕ちてない! お前らみたいにっ、感情を失いたくないだけだ!!」


ハチはそう怒鳴ると、大きな鎌を跳ね返した。


「っ…!」

顔を歪めるNo.5と、No.5を睨みつけるハチ。


「帰れ、No.5」

鎌をNo.5の方に向けると、そう言い放った。


「もう一度よく考えろ、No.8…」

それだけ言い残すと、破って入ってきた窓から飛び去っていった。


飛び去っていく直前、悲しそうな顔をしたような気がした。