「No.5!!」

No.5?

何か、ハチの名前に似てるけど……、もしかして死神?

ていうか、もしかしなくても死神だよね?


「No.8、少し仕事が遅いんじゃねぇの?」

「何しに来た…!」


ハチと同じ黒いローブに、大きな鎌。

あたしが死んでないから来たみたいだ。


「10年前のお前のミスを見逃してやってんのは誰だ?分かってるよな、この仕事が出来なければ……」

鋭い目つきでハチを睨むNo.5。


あたしが死ななきゃハチはどうなるの?


「……、出来ないなら俺がやるぞ」

今度は、冷めた目つきであたしを睨む。


怖かった。

同じ死神なのに、ハチとは全然違う。


心臓がバクバクと音を立てて、手が震える。


「それは俺がさせない」


あたしの震えている手を握って、前に立ちはだかったハチ。