「あ、そうそう。死期が近づくと海から負のオーラが漂っちゃうんだ。」
何が言いたのかな?
「悪霊が寄って来たりするからさ、なるべく俺から離れないでほしいんだよねー」
あぁ、それで…
命日よりも早く死んじゃう人って、それが原因でもあるんじゃないのかな…
「実はそうなんだ。悪霊って死期が近づいてる人を引き込もうとするから。気をつけて、死期が近づけば近づくほどたくさん寄ってくる。」
何それーヤダなー怖いなーハチなんて頼りにならないしー…。
「いや、言っとくけど俺強いからね!?」
そういうことは自分で言っちゃダメな感じだよね。嘘っぽく聞こえちゃうもん。
心の中でそう思うと、ハチは喋るのをピタリとやめた。
それを期に、2人とも無言になり、静かな空気が部屋を包む。
そういえば、あたしハチのことまだあんまり知らないなー…
ほんとの名前はNo.8
死神の世界では成績トップクラス(←まだ信じてないからね)
あたしのことは何でも知ってるくせに、あたしはハチをまだ知らない。