「ずっと一緒にいてね…」
ハチに向かってそう呟くけれど、当然返事は返ってこない。
プニプニと頬をつつくと、小さく声を漏らした。子供みたいで可愛いんだよね。
寝ているハチを見ていると、あたしまで眠くなってきた。ハチの横に寝転ぶと、すぐに睡魔が襲ってくる。
その辺にあった毛布を被ると、今にも意識が飛びそうだった。
「おやすみ、ハチ」
そう呟いて、目を瞑る。
ドキドキするような感覚。
あたしは夢を見てるんだと、何となくそう思った。
ほんとに、楽しい夢だった。
このまま、目が覚めなければ、いつまでもこうやってハチと笑い合っていられるのに。
一生離れなくていい。ずっとずっと、あたしが死ぬまで側にいてくれたら、あたしにとってそれ以上の幸せはないのに。
どうして、こんなに苦しいの?