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「やー、綺麗だねー」
「綺麗だなー」
星屑が部屋中に散らばってて、あたしの部屋がまるで夜空みたいになってた。
それは、今あたしの横にあるプラネタリウムの機械のおかげなんだけど。押し入れにあったのをハチが引っ張り出してきたんだ。
「よくこんなの見つけたね。あたしでさえ、こんなものがあるって知らなかったのに」
「俺秀才だもーん」
手を伸ばしながら言うハチ。
星をつかもうとしてるみたいだ。
届くわけないのになぁ。
でも、本物じゃないから、手が届きそうな気もする。すぐ近くに星があるみたいで、不思議な感覚だった。
「星、つかめそうだね」
「だよな! 俺もそれ思ってた」
嬉しそうにニコニコ笑うハチ。
楽しいのはハチだけじゃなくて、あたしも同じなんだよ。今、スッゴク楽しい。
ただ星を見てるだけだけど、ハチと一緒だからこんなにも楽しい。それに、心臓が早く動くんだ。
ドクン、ドクン。
って、1人でいるときよりも大きな音で。