ハチとイブは、300年以上の付き合いだって言ってた。
何となく、分かっちゃったんだよね。
ハチが落ち込んでる理由、もう一つあるんじゃないかな。
あくまでもあたしの予想だけど…
きっと、ハチとイブはもう二度と、会えないんだよね?
だから、今ハチはこんなにも悲しそうで、イブはあんなことして。
普段なら考えられない2人だから。
ふと見上げてみると、すぐ近くにハチの顔があった。
すでに閉じているその目からは、キラキラしたものが流れて、ポタリ、と枕に落ちた。
「ハチ……」
ごめんね
もとを辿れば、あたしのせい。
あたしがハチからイブを奪ったようなもの。
「ごめんね…、ハチ……」
そう呟いて、ゆっくりと目を閉じた。意識はすぐに薄れていった…