「今週は寒い日が続きそうですね。お出掛けの際には、十分暖かい格好をして出掛けましょう――――……」
お天気お姉さんが、テレビの中でニコニコしながらそう言った。
ハチのフワフワした髪を弄りながら、テレビの週間天気予報を見る。今週、天気悪いんだなー…
今日を除いて、明日からはずっと雪のマークが表示されていた。どうりで寒いわけだ。
「やった。明日からはずっと雪だ」
ハチが嬉しそうに小さく呟いた。そうだった、ハチって、雪が好きなんだよね。死神のくせに。
「明日から、寒いんだろうね。」
今日ももちろん寒いけれど、明日からは学校に行かなくちゃならないから、外出が増える。
「冬だからな」
平然とした顔でそう言ったイブは、ソファーに肘をかけて眠り始めた。
「俺も眠くなってきた…」
欠伸をしながら伸びをするハチ。眠そうに目を擦って、ソファーに寄りかかった。寝る体制だ。
「じゃあ、あたしも寝よっかな…」
その言葉に、二人は反応しなかった。もう、寝ちゃってるんだ。疲れてたのかな…
そんなことを考えながら、あたしも目をつむる。暖房がきいているから、すぐにでも寝れちゃうな。
お天気お姉さんの明るい声を聞きながら、あたしは意識を手放した。