「そいつが北村海か。死期からすでに……13日も経っている。No.5、お前もNo.8と同罪だ」
冷たい目をした死神が4人、ハチとイブとあたしを見下ろしていた。
「こいつは関係ねぇ、全部俺の責任だ。お前らに海は殺させねぇよ」
ハチはあたしだけじゃなく、イブまで守るつもりなんだ。ニヤリと笑ったハチは、傷ついているように見えない。
「お前、自分の立場を分かっているのか。No.8ともあろうものが、無様な…」
こんなことをすれば、罰だけでは済まないのが目に見えているはず。
もう、死神界には戻ってこないつもりなの…?
「守りたいやつらが出来たんだ。この命、そいつらを守るためなら捨てたって構わねぇ…!」
さっきあたしが思っていたことと、同じことをハチは思っていたみたいだ。
「ハチ…」
無力な自分が嫌だ。あたしだってハチやイブを守りたいのに、いつも守られてばかりで何もできない。
「カッコつけんなNo.8、俺もいるだろーが、バーカ。1人で勝てる相手じゃねぇだろ」
また、素直じゃない口調のイブ。ハチと同じ様にニヤリと笑って鎌を4人の死神に向けた。
「俺もやる」
何も出来ずに立ったままでいると、ハチに腕を強く引かれた。そのまま、ハチの後ろに隠される。