道路の向かいには

ケイ君が立っていた



「ケイ君…」



「なに?あれ彼氏?」


「えっ?」

後ろを振り返ると空がいた


「気にくわねー」


次の瞬間私は誰かに抱きしめられた



「えっ?なに?」


「玲」


私の耳に聞こえるケイ君の声



「玲?」

空にはわからないのかぽかーんとしている