其処にはこの部の主将竜哉先輩が立っていた。


「先輩何でしょうか?」


「否、もう部活の時間は終わりだぞ」


「えっ…」


辺りを見渡すと、もう夕日が沈み掛け始めていた。


「もう暗くなるから送って行くよ」


「えっ…そんな別に大丈夫です」


「否、危ないから」


「あのっ、今日は本当に大丈夫です!寄りたい処もあるんで、
其じゃあ!」


桜はそう言うとその場から走り去った。