花ちゃんがプリンをみんなに配り、それぞれが食べ始める。


「うんまー!試合の後の高級プリンはたまんねぇな!」

「え~哲っちゃん綱引きしかやってないじゃん!!ねー玲奈!」

「そうだよ~!千波とかバレーでめっちゃ頑張ってんのにさぁ!!」

「うるせぇうるせぇ!今日のプリンは俺様のおかげだ、みんな感謝せよ」

「「哲っちゃん超うぜー!!」」


哲っちゃんは何だかんだ言って綱引きに出て、ちゃんとクラスの勝利に貢献していた。

そして一番疲労感を感じているのも、一番幸福感を感じているのも、また哲っちゃんであった。


玲奈と千波が哲っちゃんをいじっている横で、龍真と空木がプリンを食べようとしていた。

「幸せな26歳だよなー哲っちゃんってさ。」

龍真がプリンをうまそうに食べる哲っちゃんを見て、しみじみつぶやく。

「新婚だしね」

空木も哲っちゃんを見て笑っていた。