それに。
バレーをしてるときの空木は無邪気で。
幼い子供みたいな、無防備な笑顔を見せる。
それがまた好きなんだ。
好きで好きでたまらないんだ。
西日がさす時間。
オレンジ色のベールに包まれる、熱気が冷めた体育館。
「花山ーおめぇプリン運ぶの手伝え!」
「はいはいはーい♪」
哲っちゃんが段ボールの箱を抱えて体育館内の2組の応援席に来た。
見事あたしらは総合優勝することができ、念願の高級プリンにありつけた。
野球では森ケンがめちゃくちゃ頑張ったらしく、スライディングで泥だらけだったとか。
サッカーもバスケも大奮闘。
最高の球技大会になった。