「あ…りがと…ね」


語尾がすごく小さな声になった。


「何…ああ、宿題?」


…どこまでも鈍感で、


「ちがう、迎えに来てくれて…」


…どこまでも他人思いで、


「あっ…うん、どーいたしまして」


…どこまでも優しい、



君が好きで仕方ないんだ。




君は照れ隠しに笑う。


目線を斜め下にして、右手で頭をかいた。