その日、空木は家まで送ってくれた。 「本当にありがと…ってか、逆方向なのにごめんね?」 「いいんだよ、俺一応男だし」 「一応って何〜」 二人でそんなこと言って笑いあう。 一気に距離が近づいたみたいだ。 自然と笑顔になるあたし。