――…それでも。

それでもいい。


あたしは。


こんなチャンス、二度とない。


「……たい」


「え?」






「行きたい…!」






あの楽しかった時間に。


空木に逢いに。





「時をこえて恋する少女……」



神様があたしを抱きしめた。



「…悪くないな」




そしてそのまま、辺りが急に明るく優しい光に包まれて。






意識を失った。