「二人とも…覚えててくれたの…?」
お礼を言うのも忘れてあたしはひたすら涙が滲みそうなのをこらえていた。
「ったり前やん!凛はうちの親友や。忘れるワケないやろ!」
「お、俺だって忘れてなかったぞ!!」
伊純の自信満々な発言に対抗するように龍真もそんなことを言う。
…やばい、これはやばい。
相当くる。
「ホントにありがとうっ…!!大切にするね!!」
…プレゼントをあけるのはまた後でにしよう。
もしかしたら泣いてしまうかもしれないから。
大丈夫。
あける前に泣いても、転校先にこれを持って行かないわけがない。
大丈夫。
だからあけるのは後で。