「あー凛凛凛!!お前ほんまに大丈夫なんか!?無理は禁物やで!!」


朝登校してきたあたしを見るやいなや叫んだのは、大好きな親友伊純。

「平気だよっ!ありがとう」

あたしは伊純を心配させないように、ありったけの笑顔で答えた。

「凛は体強くないんだから気をつけろよ?」

4月の保健室の件から勝手に病弱女扱いしている龍真は、そんな一言をかけてきた。

「ありがと!気をつける」

龍真の気遣いを素直に受け止めた。

いつもだったら別に平気とか、反発したものだけど。


もう、いつ泣くか分からないから。

一日一日を大切にしようと心に決めたのだ。


「でも今日の凛は顔色ええやん!」

伊純がまじまじとあたしの顔をみた。


「え~そうかな!?あはは」

多分今朝の出来事のせいだろう。

そんなことを思って席に着いた。