「ほら今日おかしい。絶対何かあっただろ。大丈夫か?」 空木があたしの頭をぽんぽんと撫でた。 …ほら。 それだよ、それがあたしの悩んでる原因。 何で彼女でもないあたしにそんな優しくするの。 「空木、彼女いるんでしょ」 …馬鹿だ。 自分からわざわざ、自分が傷つくことを聞くなんて。 空木は数秒黙ってた。 そして口を開いた。