「先生もね、つい最近のことよ。あなたたちが入学してきた頃…。そうねぇ」


紗和先生は意味深な笑みを浮かべた。


「あなたが初めて保健室に来た頃、かしら」


…それって、パピコの時の…。

つい最近のことすぎる。


「1ヶ月ぐらいでこっちに戻って来ちゃった」

舌を出して笑う。



「ねぇ、佐々木さんが会いたかったのって、あの時保健室でついててくれた男の子なんでしょ」


…コーヒーを吹き出しそうになった。

気管に液体が入ったらしく、ごほごほとむせかえる。


「な、なんで知って…ごほっ」

「え~だってバレバレだったわよ~?あの男の子、どうしても俺がついてるなんて言っちゃって♪両思いなんじゃないの?うふっ」


……えっ、何それ。

だって空木には彼女いるはずじゃ…。