「失礼します…」
ノックして声をかけても返事がこない。
ガラッとドアを開けてみると、保健担当の紗和先生は机に突っ伏して寝ていた。
先生も疲れてるのかな。
そんなことを思いながら、とりあえず近づいてみる。
先生の机の上には、白いシンプルなノートパソコンに保健関係の書類、筆記用具、コーヒーの入ったマグカップ、それから先生の家族と思われる写真がおいてあった。
その写真を覗き込む。
旦那さんらしき人と紗和先生の間でひまわりのような笑みを浮かべる少女。
紗和先生によく似てる。
思わず手にとってじっくりと眺めた。