「ペース早いね」

「まぁな。…で?」

「え?」

「告白だよ」


少し間を置く。


「できるわけないだろ。この状況で」


「とか言ってお前、この状況じゃなくてもできないだろ?」


浩二は小馬鹿にするように笑いながら、二個目の缶を開けた。



「そうかもね。病気のこともあるし…」

「そんなのどうでもいいだろ」

「でも…」

「なんだよ?」


「北海道でさ、母さんの知り合いの医者に詩野の病気のこと色々聞いてさ…」

「ふ〜ん」


興味ないと言った感じで、

浩二はお菓子の袋を開け、ボリボリと食べ始めた。




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